OneRoster
OneRosterは、主にはK-12と言われる幼児・初等中等・高等学校教育において、教育システム間でのクラス名簿、学習コース、履修クラス、成績等の学習データの交換に用いられる技術標準です。主には学生情報システム(SIS:School Information System≒校務システム)と学習管理システム(LMS: Learning Management System)・学習ポータルとのデータ交換に用いられます。学習データの交換にOneRosterを用いることにより、学校区や自治体内で用いられるさまざまな学習ツール・アプリケーション・学習教材で用いられる学習者データが統合され、一貫性を得られます。
Question & Test Interoperability®(QTI)
Question & Test Interoperability®(QTI)は、1EdTech Consortiumの前身、IMS Global Learning Consortium
において開発され、20年以上の歴史を有する最古参の1EdTech技術標準の1つです。技術革新や教育改革に応じ
アップデートを重ね、現在はVersion 3.0になっています。QTIは、試験問題の項目(アイテム)の形式(インタラクションと
いいます、表1)、その集合としての試験問題や、そうした試験の要素を教育情報システム(試験運用システムやテスト
バンクなど)で交換する方式を規定します。この結果、システムやツールの境界を越えて、テスト問題や成績データを共
有再利用する途が開けます。
1EdTech技術標準
1EdTech技術標準の基本情報についてご紹介しています。
これからの学びに向けた 3つのKey Words
興味関心や学習履歴、達成状況もさまざまな学習者に、最適でかつ快適な学習のプロセスを提供するには何が必要でしょうか。
まず必要となるのは多様なコンテンツ素材と部品ツール。次に、ひとりひとりの学習履歴と最新状態のデータ、そしてカリキュラムやシラバスなど学習目標や評価基準。最後に人工知能 (AI) が最適なパスウェイと学習プロセスを予測します。
1EdTechでは、それをより多くの関係者が参画できるデジタルエコシステムとして実現しようとしています。また、さまざまな素材やツールは自由に組み合わせることができるよう相互運用性 (Interoperability) を保証する必要があります。
個別最適化を保証する新たな「学び」のプラットフォームも、持続可能な方式で実現するには、コミュニティの力を結集するデジタルエコシステムが有効と考えられています。ベンダーが異なっても簡単に素材や部品を組み合わせたり、システム間でデータのやりとりができたりすることが必要で、こうした相互運用性を保証するための合意が国際技術標準というわけです。
Key Word 1 —
デジタル・トランスフォーメーション戦略
デジタル技術で学びの改革を実現します。
Key Word 2 —
プラグ&プレイ型システム統合
自由に統合できて、プラグインすればすぐに使えるように、学びのシステムやツールを開発します。
Seamless Plug & Play Integration
Key Word 3 —
アジャイル型オープンアーキテクチャーと拡張性のあるエコシステム
アーキテクチャーはオープンに、多様なニッチと特色ある製品を受け入れる拡張性の高いデジタルエコシステムを理想とします。
Agile Open Architecture & Extensive Ecosystem